受動喫煙

軽く考えていませんか？
受動喫煙

隣にいる人がタバコを吸い始めたらどうしますか？または、禁煙席がいっぱいで喫煙席に案内されたら？
喫煙が本人の健康にとって悪いものであることはよく知られています。しかし周りにいる人が受ける悪影響については、軽く考えている人が多いのではないでしょうか。
他の人が吸うタバコの煙は、吸わない人や、あなたのお子さんに短期的にも長期的にも悪影響を与えます。受動喫煙の害を理解し、煙のない社会について考えてみて下さい。

吸わない人も知らないうちに「喫煙」しています

タバコを吸わない人が他の人のタバコの煙を吸い込んでしまうことを「受動喫煙」と言います。受動喫煙があると、タバコを吸わない人の体内からも、実際にタバコの煙の成分が検出されます。吸わない人も、自分の意志とは関係なく、喫煙している状態なのです。
タバコの先から出る煙（副流煙）には、喫煙している本人が口から直接吸い込む煙（主流煙）よりも高い濃度の有害物質が含まれています。他の人が吸うタバコだから、自分には大した影響はないだろう、と考えてはいませんか？夫がヘビースモーカーで長年同じ家で暮らす妻の心筋梗塞や狭心症で死亡する危険性が１．３倍～２．７倍にもなることが報告されています。他にも受動喫煙により、脳卒中や喘息など様々な病気を発症する危険性が高くなることが知られています。
さらに、妊婦やおなかの中の赤ちゃんにも影響があります。妊婦が受動喫煙にさらされると、流産や早産の危険性が高くなることや、新生児の低体重化がおこることなどが報告されています。

お子さんへの様々な影響が報告されています

子供達にはどんな影響があるのでしょうか？発達の途中にある子どもはタバコによって大人とは異なる深刻な影響をうける可能性があります。
タバコの煙の影響が最も出やすいのが、鼻、耳、のどなどの空気の通り道にあたる部分です。脳の働きにも様々な影響があることが知られています。家庭内などで受動喫煙をしている子供は、言語能力が低かったり、注意力が散漫だったりする傾向が報告されています。
また、親が喫煙者であると、その子供はタバコの煙に慣れ、将来喫煙者になる可能性も高くなります。

受動喫煙からあなたの大切な人・家族を守って、あなた自身も健康な身体になりませんか？